血圧を測る際の注意点

少し、血圧について説明します。

  1. 血圧を計測する前に、まず、4、5回ゆっくりと大きく深呼吸してから計測して下さい。深い呼吸をすると、迷走神経優位になり、筋肉がリラックスするので、より普段の血圧に近い状態になります。2回測って、2回目の血圧を記録して下さい。
  2. 朝昼晩で血圧の変動があります。
    朝昼晩、食前に測って、自分の血圧変動の傾向を見て下さい。
    その際、自分の首にある頸動脈を数回マッサージしてから計測して下さい。首が凝ると血圧が高くなりますから、少し、ほぐして、計測するのです。
  3. 朝から忙しい人は、早朝の血圧が高い傾向になります。
    しかし、夕方になると血圧が下がる人がいます。

以上のような血圧の計測をしても、平均的に血圧が高い場合は、高血圧症だと言えます。その場合でも、すぐに薬剤を飲んで血圧を下げようとしないでください。

まず、生活習慣を血圧が下がるように工夫する、これを一度立ち止まって考えてみて下さい。散歩する、体を緩める体操をする、時には温泉とかに行ってゆっくりする。温泉とかに入った後、小尿がたくさん出て血圧が下がる場合があります。

血圧を計測する場合、医療産業が設定している数値を固定的に見ると、個人差を見逃します。

人の体質と日常活動には、大きな個人差があります。
重要なことは、Flexibility(柔軟性)Stability(復元力)です。
統計処理で理由づけする医療産業と、医学知識には大きな落差があります。

忙しい時に血圧が上昇する、これは状況に適応するflexibility(柔軟性)です。忙しい時期が過ぎると元に戻るStability(復元力)、この両方が必要です。柔軟性と復元量の両方を養うことで健康が保たれます。

塩分をたくさん取り込むと、過剰な水分が体内に溜まって血圧が上がることは知られています。塩分が原因の場合は、小尿を多く出すとか、カリウムで塩分排泄を助けると血圧が下がります。

薬剤の場合は、アンジオテンシンという体内成分が血管を収縮させるさせるので、これを阻害すると血圧が下がるとか、血管を拡張させる薬剤を与えて血圧を下げます。