病気の始まりは見えない所から始まる
多くの人は不調を感じて病院に行き病名を告げられて、初めて病気になったと感じるものです。病気とは突然やってきて人を困らせるものと思いがちです。でも変化は、病気と感じるかなり前に身体の中で起こっており、多くの人はそれに気づきません。病気になる前に身体の中で何が起こっているか、その一つをお話しします。
生命活動の秘密・毛細血管
全身に張り巡らされている血管の長さは、9万キロと言われます。心臓や大動脈などの太い血管の長さは全体のわずか1%で、血管全体の99%は、髪の毛の数十分の1の細さの毛細血管です。この毛細血管が。40兆個とも50兆個とも言われる人間の一つ一つ細胞に、栄養を与え、老廃物を外に運び出す働きをして生命を支えています。
毛細血管が、人間の細胞一つ一つに酸素と栄養を運び入れて、老廃物を運び出す、この働きを人が生まれて死ぬまでの80年から90年間、血液はこの血管の中を猛烈な速さで絶え間なく循環することで生命を維持しています。
人間の場合、血管に白血球,赤血球や栄養を含んだ血液が絶え間なく流れながらも、人の寿命の80年から90年も血管をなぜ維持できるか、そして細胞の一つ一つの生命活動を支えています。この生命活動の秘密が毛細血管です。
細胞と血管には電気極性がある
その秘密の一つが、細胞には電気極性があり、血管にも電気極性があるということです。身近な例えで言うと、磁石のマイナスとマイナスはお互いに反発するのでくっ付きません。マイナスとプラスならすぐにくっ付きます。反発するのか結合するのかで細胞内に取り込まれる成分が決まります。
細胞自体を取り囲む脂肪成分は電気的に中性です。血管の内壁細胞には。外側と内側を交流させるレセプターと呼ばれる部分があり、このレセプターに接続できる成分は細胞内に取り込まれます。この毛細血管内壁についているレセプターは、極性でいうとマイナスなのです。
分かりやすい例を上げると、例えば、今世界に混乱を起こしているコロナウィルスのスパイクは、プラス極性です。ゆえに、コロナウィルスは、簡単に細胞のレセプターにくっつくことができます。コロナウィルスはプラス極性のスパイクを使って人間の細胞内に接続侵入するのです。そうやって細胞のレセプターに接続したウィルスは細胞を破壊し始めます。
そのウィルスのスパイクは、極性がプラスなので細胞内に侵入できます。同様に、燃えたタバコの煙を吸う喫煙は、燃える、すなわち酸化した煙を吸うので、酸化した成分はプラスの極性を持っています。酸化した成分はプラス極性なので細胞に取り付くのです。食品でも体内から出る老廃物でも極性がプラスなら細胞にくっついたり取り込まれたりします。一般的に酸化した食品、公害物質、疲労物質は極性がプラスです。
酸化して極性がプラスになった成分は、細胞を弱らせていきます。これが、タバコお吸う人や暴飲暴食、過労の人、悪環境にいる人が徐々に弱って行く原因です。